須田研究室 千葉実験所一般公開レポート
須田研究室 千葉実験所一般公開
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千葉実験所一般公開
11月13日(金)に行われた生産技術研究所 千葉実験所の一般公開の様子です.
公開の様子は日刊自動車新聞(11月19日付記事)などでも報じられました.
研究説明パネル(PDF版)と併せてご覧ください.→生研公開・千葉実験所公開資料
- ■ホワイトライノ(通称モデルドーム)内の設備
- ・パーソナルモビリティ・ビークル(PMV)
・他の交通モードとの親和性が高いパーソナルモビリティ・ビークル(PMV)を開発しています.トヨタ自動車(共同研究先)Wingletの走行デモを行い,研究室開発のPMVモックアップ(1/2スケールモデル)を展示しました.
パーソナルモビリティ・ビークルの運動と制御
歩行者混在空間におけるパーソナルモビリティ・ビークルの安全性と安心感
- ・実物大鉄道車両モックアップ
・被験者実験を通じて快適性評価定量手法を構築しています.研究成果は,東京急行電鉄新型7000系中間車両の車端部座席配置に活かされています.
鉄道快適性
- ・可動式ホーム柵実験装置
・実物大車両モックアップの隣には可変式ホーム柵の試作機を展示しました.これは,多種多様な構造の車両に対応するホーム柵の開発を目的としています.
乗降位置可変型ホーム柵の開発
- ・鉄道車両走行実験装置
・モデルドーム内には1/10スケール模型実験用の試験線が設置されています.本試験線は直線区間,緩和曲線,定曲線(実スケールで曲線半径33m相当)からなる本線と直線区間のみの副本線で構成されています.これを使って鉄道車両の走行関連する様々な研究を行っています.
鉄道車両の脱線予兆の検知に関する研究
二輪一ユニット台車の急曲線通過性能向上と駆動力の影響
- ・逆勾配踏面独立回転車輪台車
・文字通り,従来の車輪とは逆の踏面勾配を持ち,左右の車輪が別々に回転できる新しい輪軸からなる台車です.これにより,従来のものでは到底無理であった半径10m以下の超急曲線も難なく通過できる鉄道車両の開発を進めています.
逆勾配踏面独立回転車輪台車
- ・鉄道車両用フライホイール
・エネルギ貯蔵デバイスであるフライホイールを活用して,鉄道車両のエネルギ回生と共に,姿勢制御(傾斜制御)を同時に行う研究です.ビデオで実験の様子を公開しました.
車載用フライホイールのジャイロ機能に関する研究
- ・松葉スポーク輪軸(寄贈:東急車輛製造株式会社様)
・東急車輛製造株式会社様より寄贈されました松葉スポークという珍しい形の輪軸をモデルドーム内中央に展示しました.
松葉輪軸
- ・電磁サスペンション
・車両モックアップの入口では,車のサスペンションを電子制御できる電磁サスペンションを中野研究室と共同で研究開発しており,その原理を体感できるデモを行いました.
サスペンション系のコントロール・フュージョン
- ・ITS関連
・須田研究室では,鉄道の他に自動車の研究も盛んに行っており,ITS(高度道路交通システム)に関連する研究のパネルも展示しました.また,生産技術研究所先進モビリティ研究センターに所属し,ITSセンターからは,研究パネルと実験車両を展示しました.
エネルギーITS
エコドライブ
- ■実験所内の設備および107室
- ・エコライド
・ジェットコースターの技術を取り入れた省エネ型都市交通システムとして「エコライド」を開発しています.エコライドは車両に動力を持たず,高低差を利用して走行します.実験線を千葉実験所内に敷設し,2008年の千葉実験所公開では開通式を行いました.現在,新たな試作車両を製作しています.
省エネ型都市交通システム「エコライド」
- ・信号機
Copyright (C) 2009 Suda Laboratory
Institute of Industrial Science 2nd Block, The University of Tokyo